WebGPU ベンチマーク v4
あなたのブラウザでMobileViT-Smallの画像分類推論をWASM/WebGPUで実行し、速度を比較。Transformers.jsのバックエンド別パフォーマンスを定量計測。
このベンチマークツールの特徴
WASM vs WebGPU 比較
同一モデルをCPU(WebAssembly)とGPU(WebGPU)の両バックエンドで実行し、速度差を定量的に計測します。
詳細メトリクス
FPS・平均レイテンシ・最小/最大レイテンシを計測。ばらつきの大きさからシステムの安定性も評価できます。
自動環境検出
WebGPU対応状況を自動判定。GPU名も検出し、ハードウェア構成を可視化します。
あなたの端末で実行
今お使いのPC・スマートフォンでリアルタイムにベンチマーク。クラウド不要で完全オフラインで動作します。
WebGPU とは何か?
WebGPU は、ブラウザからGPUの計算能力を直接利用するための次世代Web標準APIです。 従来のWebGLがグラフィックス描画に特化していたのに対し、WebGPU は汎用計算(GPGPU)を ネイティブにサポートしており、AI推論の高速化に最適です。
Vulkan / Metal / DirectX 12 ベース
各プラットフォームのネイティブGPU APIに変換されるため、WebGLより低レベルで効率的なGPUアクセスが可能です。
コンピュートシェーダー対応
GPGPUのためのコンピュートシェーダーをネイティブサポート。行列演算・畳み込みなどAI推論の中核処理をGPU上で並列実行できます。
効率的なメモリ管理
バッファの明示的なマッピングとアンマッピングにより、CPU-GPU間のデータ転送を最小化。大規模モデルの効率的な推論が可能。
W3C標準規格
W3CのGPU for the Web Working Groupが策定。Chrome 113で正式リリースされ、 Edge・Safari(実験的)でも対応が進んでいます。
WASM vs WebGPU 詳細比較
| 観点 | WASM (CPU) | WebGPU (GPU) |
|---|---|---|
| 実行環境 | CPU上でWebAssemblyバイトコードを実行 | GPU上でシェーダーを並列実行 |
| 並列性 | SIMDで限定的な並列化 | 数千コアで大規模並列処理 |
| 得意な処理 | 軽量モデル・逐次処理・汎用計算 | 行列演算・畳み込み・大規模モデル |
| ブラウザ対応 | すべてのモダンブラウザ | Chrome 113+、Edge 113+、Safari(実験的) |
| 初期化コスト | 低い(即座に実行開始) | やや高い(シェーダーコンパイル) |
| メモリ | システムメモリを使用 | GPUメモリ(VRAM)を使用 |
Transformers.js バージョン比較
Hugging Faceが開発するTransformers.jsは、Pythonの🤗 Transformersの JavaScriptポートです。ブラウザ上でTransformerモデルを実行できます。
v2.x
ONNX Runtime Web ベース。WebGLバックエンドでGPU対応。安定性重視。
v3.x
WebGPU対応を追加。deviceオプションでバックエンド選択。量子化モデル対応拡充。
v4.x(予定)
さらなるWebGPU最適化、モデル並列実行、ストリーミング改善が期待される。
ブラウザAI パフォーマンスを最大化するコツ
最新のChromeを使用する
WebGPUの最適化は日々改善されています。Chrome最新安定版を使用することで最高性能が得られます。
専用GPUを搭載したPCで実行
ノートPCの統合GPU(Intel / AMD内蔵)でも動作しますが、NVIDIA / AMD専用GPUがあれば大幅に高速化します。
バックグラウンドタブを閉じる
他のタブのGPUプロセスがリソースを消費する場合があります。ベンチマーク時は不要なタブを閉じてください。
量子化モデルを選択する
fp16やint8に量子化されたモデルはメモリ使用量が少なく、WebGPUでの実行速度も向上します。
電源に接続する(ノートPC)
バッテリー駆動時はGPUクロックが下がることがあります。ベンチマーク時はACアダプターを接続してください。
ウォームアップを十分に行う
最初の数回はシェーダーのコンパイルやメモリ確保で遅くなります。本ベンチマークでは自動的にウォームアップを実行しています。
ブラウザAIの活用シーン
WebGPUの登場により、ブラウザ上で実用的な速度でAI推論が可能になりました。 以下は代表的な活用シーンです。
リアルタイム画像処理
カメラ映像に対する物体検出・セグメンテーション・顔検出などをブラウザ内で実行。クラウド送信不要でプライバシーを保護しつつ高速処理。
オフラインチャットAI
Phi-3やGemma 2Bなどの軽量LLMをブラウザ上で実行。ネットワーク接続なしで対話AIを利用可能。WebGPUで応答速度が大幅向上。
音声認識・翻訳
Whisperモデルによるリアルタイム音声認識をブラウザ内実行。会議の文字起こしや字幕生成をローカルで完結。
画像生成・編集
Stable Diffusion系モデルのブラウザ実行。WebGPUでの並列処理により、従来のWASMでは非実用的だった生成タスクが可能に。
文書分析・OCR
PDFや画像からのテキスト抽出、文書分類をクライアントサイドで実行。機密文書をサーバーに送信せず処理可能。
インタラクティブデモ
製品デモやプロトタイプにAI機能を組み込み。サーバーコスト不要で、URLを共有するだけでAI体験を提供。
主要ブラウザのWebGPU対応状況(2026年6月時点)
| ブラウザ | 対応状況 | 備考 |
|---|---|---|
| Chrome | 対応(v113〜) | 最も安定。推奨。 |
| Edge | 対応(v113〜) | Chromiumベースのため同等。 |
| Safari | 実験的 | WebKit実装。Feature Flagで有効化が必要な場合あり。 |
| Firefox | Nightly対応 | dom.webgpu.enabled で有効化。正式版は未定。 |
| モバイルChrome | 対応(Android) | Android端末のGPUに依存。Adreno / Maliで動作確認。 |
※ 対応状況は変更される場合があります。経験則(要検証)。
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